日本製紙連合会(東京・中央)が20日発表した6月の紙と板紙の国内出荷量は、181万5千トンと前年同月比0.4%増えた。3カ月ぶりのプラスとなった。
品種別では、印刷・情報用紙が前年同月比0.1%増の45万7千トンで3カ月ぶりのプラスだった。新型コロナウイルスの感染の落ち着きから行動制限が緩和され、イベントが再開してチラシやパンフレットなど商業印刷向けで需要がみられた。ただ、円安や原料高など経済の先行き懸念から全体としては盛り上がりに欠けた。
段ボール原紙は1.2%増の78万4千トンで3カ月ぶりのプラス。飲料や通販、青果物向けが堅調だった。工業製品向けは生産調整の続く自動車関連を中心に低調だった。